| ●回答と解説 |
膝にたまる水は、正式な名前を「関節液」といいます。 関節液は関節を包んでいる膜の中に
入っており関節軟骨に栄養を与えたり、関節のスムーズな動きのための役割をしています。
正常では、関節内に1〜2cc程度の水が入っています。 しかし、関節液の中に異物が紛れ込むと関節液を作る滑膜細胞は、それを排除しようと働
きます。大きな異物であれば滑膜にとりこんでしまいますが、粉のように細かいものであれば関節液に含まれる酵素で溶かそうとします。異物の量が多ければそれだけたくさんの
関節液がつくり出されることになります。 また、そうなると自らつくり出した酵素にも刺激を受けて、滑膜はどんどん関節液をつくり出します。そうしてますます膝に水がたまっていくというわけです。
関節液は滑膜から分泌され、正常なら黄色味を帯びて透明です。ヒアルロン酸を沢山含
んでいるのでネバネバしていて糸をひきます。 滑膜が炎症を起こした状態を滑膜炎または関節炎といい、関節液中の細胞が増加するので液は混濁し、ヒアルロン酸が分解されて粘度が低下し、糸を余りひかなくなります。こ
の状態を炎症性の関節液といいます。
慢性関節リウマチ、痛風や偽痛風や化膿性関節炎では、炎症性の関節液がたまります。 痛風の場合の悪者は尿酸ナトリウムの結晶だし、偽痛風の場合の悪者はピロ燐酸カルシウムの結晶が炎症を引き起こします。 中高年に多い変形性膝関節症でもしばしば関節液がたまります。多いときには50cc以上 にもなります。普通は非炎症性で、透明か軽く混濁していて、粘度は高く糸をひきます。 変形性膝関節症がときどき急に悪くなって、急性関節炎の症状を呈するときがあります。 このようなときには、偽痛風が合併している可能性があります。
捻挫や骨折の治りぎわに 関節液がたまることもあります。
外傷性関節炎といい、関節液は非炎症性というわけです。 |
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